情報(イメージの仕方)で腰の動きが変わる その3
らくだ接骨院
今回は前回内容の補足として両腕の動きと上半身と下半身の連動性についてのお話となります。
両腕の動きから足に体重が乗ってくる感覚を感じ取ることができたでしょうか?
体重が乗ってくる感覚を感じ取った足は普段から体重をかけやすい軸足となります。
この軸足はコンパスで例えると先の尖った針の方だと思ってください。
軸足は地面に足を固定し、からだを安定させるために働きます。
また、反対側の足は動作を起こすための足だと考えるとわかりやすいと思います。
ここでの動作とは人が移動するための動きや、何か作業するための動きと考えてください。
例えば、左軸足とした場合、歩き始めは右足が1歩前に出ます。
階段の上り始めも右足が先に出ます。
それでは、椅子から立ち上がる時はどうでしょうか?
おそら左軸足の方は座っている時も左側のお尻に体重を乗せた座り方が楽なはずです。
立ち上がる時は、左軸足に体重がかかるように立ち上がり、右足から歩き始めるのが自然な流れとなります。
ここで、少し低い椅子に座り意識的に右腕は内側へ捻じり左腕は外側へ捻じりながら立ち上がってみましょう!
立ち上がる時に左軸足に体重がかかってくる感覚がより感じられましたか?
右腕は内側へ捻じり左腕は外側へ捻じられると、左足に体重がかり左足が軸足となります。
言い換えると両腕の動きにより上半身は左回旋方向へ引っ張られます。
この時に左足が、からだを支える軸足となり、左へ方向転換するために体幹は左回旋方向へ引っ張られます。
左足を軸にして体幹は左回旋して右足から前に進むイメージとなります。
この感覚が自然な上半身と下半身の連動となります。
また、不自然な連動とは日常の生活行動のなかで無意識に身についてしまった「癖」や「習慣」によって引き出されます。
脳は椅子から立ちあがろうと意識する前から立つ準備を始めています。
あたかも、意識が先に上がってから立ち上がるように感じます。
脳は椅子から立ち上がる前に立つ準備をしているとは?
脳内の処理としては立つ前から今までの立つために記憶されている経験をもとに筋肉の出力調整などをおこなっています。
そこに、その都度立つための情報を追加することで椅子から立ち上がることができます。
立つための筋肉の出力調整が右腕は内側へ捻じり左腕は外側へ捻じるような筋肉の出力調整が無意識にされているということです。
このような働きは、からだの様々なところで働いています。
椅子から立ち上がる時の膝の痛み、腰の痛み、股関節の痛みなど様々な症状に関係しています。