情報(イメージの仕方)でからだの動きが変わる その4
らくだ接骨院
今回は姿勢について考えてみたいと思います。
良い姿勢とはどの様な姿勢でしょうか?
みなさんの中に良い姿勢はこうあるべきだというイメージがあると思います。
ある方は、腰が丸まらないように反らすことが良い姿勢だと思っているかもしれません。
また、ある方は猫背にならないように胸を張ることが良い姿勢だと思っているかもしれません。
保育園の先生から園児の姿勢について面白い話を聞く機会がありました。
園児が楽器演奏をするときの姿勢が気になるそうで、園児に「背筋を伸ばして~」って注意することがあるそうです。
その時の園児の反応がそれぞれ違うとおっしゃっていました。
ある子は腰をエビ反りにする子
また、首を反って胸を前に突き出す子など、さまざまだそうです。
園児に「胸を張って!」と姿勢を直させるそうです。
園児が良い姿勢だと思っているイメージがダイレクトに姿勢となって現れただけで、これは、仕方ないことだと思います。
私たちは成長の過程で姿勢について学ぶ機会がありませんでした。
一般的にいわれている良い姿勢の基準としてからだの重心線からからだのパーツが一直線に並んでいる状態が良い姿勢といわれています。
しかし、からだの負担が少なく動きやすい状態であれば、まっすぐ立つことが必ず必要とはなりません。
ですが、この一直線上にまっすぐにならないと良い姿勢ではないと多くの方が誤解しています。
姿勢はからだの使い方や癖などによって長い間かけて変化していきます。
からだが、その方に合った使いやすいように適用した結果なのです。
本人が思った良い姿勢をずっと保っているのは無理があります。無理に真っすぐにするために、からだに力が入り逆にからだに負担をかけてしまう可能性があります。
これの怖いところは、良い姿勢とは、本人の意識によってつくられてしまうということです。
姿勢を意識している時点では一時的な姿勢の変化のみです。
静止した状態で一般的な良い姿勢であっても人は動く生き物ですから動いた時に、初めて自分の姿勢がみえてくるものです。
自分自身ではよほど意識しない限り気づかないものです。
そして、一般的に良い姿勢保つためには意識から無意識に変化させることができて初めて自分のものとなります。
それだけ、姿勢を変化させ定着させることは難しいものなのです。
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