お風呂での血圧の変化
在宅訪問事務所
寒い日が続いています。
今日(2/10)は山梨では久しぶりに雪がまとまって降っています。
こんな日は熱いお風呂に入りたくなる方が多いと思いますが、お湯に浸かることはリスクも伴います。
今日はそのお話。
ヒートショックという言葉をご存じの方も多いでしょう。
急な温度差にさらされることによって血圧や体温が大きく変動し、身体に悪影響を及ぼすことを言います。
寒いときには身体がブルっと震えますが、これは体温が下がるのを防ぐために立毛筋という筋肉が収縮して起こるものです。
この時血管も収縮しますので血圧が上昇します。
そのような状態からお湯に入ると、熱刺激を受けさらに血圧が上がります。
そこから1~2分たって血流が回復すると、血圧は一気に下がり始めます。
もともとの最低血圧を超えて下がることもあり、この際血圧の高低差が50を超えると意識を失う可能性があります。
この血圧の変動幅は高血圧、糖尿病、脂質代謝異常などの疾患を持っている方ほど大きく、そうした場合は動脈硬化を伴っているために場合によっては命にかかわります。
心室性不整脈や心筋梗塞、脳卒中を起こす可能性が高いからです。
また血圧の低下により意識障害を起こして溺れることもあります。
もうひとつ危険なのは脱水です。
入浴中に汗をかいて脱水すると血液が濃くなって流れが悪くなり、各臓器にも行き渡りにくくなります。
脳に行く血液が減少すれば意識を失いやすくなりますし、血栓が出来やすくなることによって梗塞を起こす可能性も高まります。
入浴前に水を一杯飲むのが有効です。
脱衣所に暖房器具を置くべきと言われるのはこれらの理由によります。
最近では浴室自体に暖房機能を備えたものもありますね。
くれぐれも急激な温度変化は避けてよくあったまり、まだ寒い冬を乗り切ってまいりましょう。
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