認知症と超加工食品
お知らせ在宅訪問事務所
超加工食品を食べていると認知症発症のリスクが高まることが最近になって知られてきました。(米国神経学会(AAN)の発表)
超加工食品とは
「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品」のことです。
- 食材の変化:超加工食品は、原材料が精製され、粉末、液体、またはペーストの形に変えられ、しばしば味や質感が改良されます。
- 高度な加工:食品は通常、蒸留、加圧、冷凍、乾燥、加熱、脱水、または加工によって加工されます。これらの過程には栄養価の損失が伴うことがあります。
- 添加物:超加工食品には、防腐剤、着色料、香料、甘味料、増粘剤、安定剤など、さまざまな添加物が多用されることがあります。
- 高糖分、高脂肪、高塩分:超加工食品はしばしば多くの糖分、脂肪、および塩分を含み、これらの成分が過剰に摂取されることが問題となります。
- 低栄養価:超加工食品は通常、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などの不健康な成分が多く、栄養価が低いことがあります。
具体的には次のようなものです。
- ポテトチップスなどのスナック菓子
- 菓子パン・総菜パン
- カップ麺
- ピザ・ホットドッグ
- ケーキ・クッキー・ビスケット・パイ
- ミルクシェイク・カスタード
- ドーナツ・マフィン
- アイスクリーム
- ミートボール・チキンナゲット
- 清涼飲料や炭酸飲料
一方で、新鮮な食材を使用し、少ない加工を経る食事は、栄養価が高く、健康に良いとされています。
超加工食品の過度な摂取は認知症の他にも肥満、糖尿病、心血管疾患などの健康問題と関連していることが研究で示唆されています。
したがって、バランスの取れた食事を心がけ、できる限り超加工食品を制限することが健康にとって重要です。
認知症を予防するためには、健康的な食事が重要です。
以下は特に認知症予防に役立つとされる食品です。
- 魚:特に青魚(サケ、マグロ、サバなど)は、オメガ-3脂肪酸を豊富に含みます。
- オリーブオイル:健康的な脂肪酸を含むオリーブオイルが認知症リスクを低減します。
- 野菜:特に葉物野菜(ほうれん草、ケール、レタス)や色とりどりの野菜に含まれる抗酸化物質が認知機能を向上させます。
- ベリー類:ブルーベリーやストロベリーなどのベリー類には抗酸化物質が豊富で、脳の健康をサポートします。
- 堅果:くるみやアーモンドなどの坚果は、脳の健康に良い栄養素を提供することが知られています。
- 豆類:大豆、ひよこ豆、黒豆などの豆類には、たんぱく質、食物繊維、ビタミンが含まれ、認知機能を向上させます。
- 魚介類:エビ、カニ、貝類などの魚介類は、亜鉛やビタミンB12を提供し、認知機能をサポートします。
総じて、バランスの取れた食事と適度な運動、ストレス管理、そして認知機能を刺激する認知トレーニングが認知症予防に役立つアプローチとされています。
また、個々の健康状態に合わせて医師や栄養士のアドバイスを受けることも重要です。