グレープフルーツと薬
お知らせ在宅訪問事務所
グレープフルーツジュースと一緒に飲んではいけない薬があります。
具体的には例を挙げればこれらのようなものです。
- 降圧薬(カルシウム拮抗薬など)
- 抗不整脈薬
- コレステロール低下薬(スタチン系)
- 免疫抑制薬
- 抗うつ薬や抗不安薬の一部
理由は、グレープフルーツに含まれる成分が薬の代謝に影響を与えるためです。
特に問題となるのは、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という化合物です。
この物質が、肝臓や腸内で薬を分解する酵素(特にCYP3A4という酵素)の働きを阻害します。
詳細な理由
1. 薬の代謝が遅くなる
CYP3A4酵素は、体内で薬を分解し、適切な濃度に調整する役割を担っています。
グレープフルーツジュースを飲むと、この酵素の働きが弱まり、薬の分解が遅くなります。
その結果、血中の薬物濃度が異常に高くなり、副作用が強く出る可能性があります。
2. 薬の効果が過剰になる
例えば、降圧薬(血圧を下げる薬)をグレープフルーツジュースと一緒に摂取すると、血圧が必要以上に低下してめまいや意識障害を引き起こすことがあります。
3. 影響が長時間続く
グレープフルーツジュースの影響は、数時間だけでなく、場合によっては24~72時間持続することがあります。
そのため、ジュースを飲んだ翌日以降も注意が必要です。
グレープフルーツジュースなんて普段から飲まないという方が多いかもしれませんが、実はカクテルに結構含まれています。
ミックスジュース系にも入っています。
これが今回の本題です。意外なほど口にする機会があるので、よくよく確認されることをお勧めします。