感染性胃腸炎の流行
お知らせ在宅訪問事務所
先月、感染性胃腸炎の患者数が過去10年で最多となったとの報道がありましたが、3月中旬時点で依然として高い水準が続いています。
例えば、大分県では3月16日までの1週間に、36の医療機関から789人の感染が報告され、1医療機関あたりの患者数は21.92人と、前週からわずかに増加し、4週連続で警報が発令されています。
全国的にも感染性胃腸炎の患者数は高止まりしており、特に大分県、愛媛県、熊本県で報告数が多い状況が続いています。
感染性胃腸炎の主な原因であるノロウィルスは感染力が強く、アルコール消毒が効かないため、調理や食事の前には石けんでしっかりと手を洗うなど、基本的な感染対策を徹底することが重要です。
この「石けん洗浄」が大事で、例えばトイレの後はどんなにトイレットペーパーを厚く使ったとしても手にウィルスがつき、その手で触った水洗レバーやドアの内鍵を別の人が触れば容易に感染します。
もし公衆トイレなどで石けんがなかった場合は、流水で徹底的に洗い流すこと。厚労省によれば、ウィルスは流水による15秒の手洗いだけで1/100になります。
石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすげば1万分の1に減らせます。
ノロウィルスについては排泄物、吐瀉物に含まれていることが知られていますが、唾液にも含まれていることが2022年に明らかになりました。
ノロウィルスは空気感染(飛沫核感染)しますから、感染者の近くではマスク着用が必要です。